JHICO MAP の背景

これまで江戸時代の地図は、エリアごとの断片的でしかなかった切絵図のみが存在し、連続した広域地図は存在していませんでした。

明治43年帝国陸軍測量の1/50000地形図や国土地理院の旧版地図などの登場によって経度や緯度が明らかになり、それを江戸時代の切絵図に復元してみたところ、微妙な地形の誤差や空白となっている土地が数多く発見されました。

私たちはそうした誤差を修正し、膨大な資料を読み込むことで失われてしまった町名や地名を復元しています。

復元されたJHICO MAPの構成は、①江戸後期②明治初期③明治後期④昭和初期⑤昭和中期⑥現代の6層から構成され、東京23区の道路や町の区画、所有専住者、建物名などをそれぞれの時代で正確に復元され記述しています。

点から線へ、線から面へ、時間と空間と「全ての存在」を追求する事業なのです。